【通常戦②】

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またもや、 この指輪のおかけで 特殊効果を無効にできた。 (この指輪…、 かなり凄い…) 私が画面を、 ボンヤリと見つめていると、 太一さんが声をかけてきた。 「凄いっすね。 こういう敵には、 もってこいすよ、それ!」 ――確かに。 そう思い私は、頷いた。 「そうですね。 これのおかげで、 助かりました」 …しかし、 朝霧さんは何故、 私にこんな良い物を くれたのだろうか? 自分で持っていても、 価値のある物だろうに…。 ――気になる…。 (…また後で 聞いてみよう。 …お礼もかねて) ふと顔を上げる。 太一さんが、 こちらを見て 不思議そうな顔をしていた。 (…? ……なんだ?) ――ああ! …そうか、成程。 次は私のターンである。 太一さんは、 なかなか私が、コマンドを 選択しないものだから、 不思議に思ったようだ。 まあ、当然と言えば、 当然の事であろう。
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