107人が本棚に入れています
本棚に追加
「いたっ」
ピリッと足の裏に痛みが走る。足の裏を見てみると、何個かガラスの破片でついた切り傷が。
「……スリッパ履こう」
色々なことを含め、疲れがどっと押し寄せた。早く片付けて寝てしまおう。
―――朝、私はいつもより早く起きた。ドラゴンが心配で結局リビングで布団をひいて眠っていたのだが、物音がして目が覚めた。
「うっ…なに…?」
身を起こして虚ろな目をこすっていたが、ドラゴンが起き上がっていたのでビックリして目が覚めた。
「っちょ、な、なにしてるのアンタ!」
昨日の今日で怪我なんて治ってるわけもなく、手当てしたガーゼやら絆創膏(ばんそうこう)やら辺りに散らばり、生傷向きだしでドラゴンは飛ぼうとしていた。
「バカ!!!」
手に持った毛布を投げ付けると、毛布の重さでドラゴンは床に落ちた。
「なに考えてんのよ!治ってないくせに動き回るな!」
せっかく手当てしたのに台無しじゃない!
毛布の中から警戒した声が聞こえてくる。意識は戻ったようで安心だが、それよりも傷が心配だ。
.
最初のコメントを投稿しよう!