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「小腹空いた…」
晩ご飯を済まし、まだ自分のお腹の物足りなさに冷蔵庫を漁ると、昨日カレーを作った時に入れた林檎があることに気付いた。
「ラッキー。林檎食べよう」
時刻は、夜の九時。
お母さんのドラマは十時から…なんて思いつつ、慣れた手つきで私は林檎の皮を剥いていく。
「ヨーグルトもあったし、林檎ヨーグルトにしようかな」
シャリシャリ、と皮が繋がって剥くのが楽しくて鼻歌を歌っていた。
―――ガシャンッ!!!
「っ!?」
な、なななに!?泥棒!?
突然聞こえた、ガラスの割れた音。それも結構でかい。
…堂々と人の家の窓ガラス割って侵入だなんて、今時の泥棒は芸がなさすぎるわ。
なんて冷静になってる場合ではない。
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