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緊張が少し解け、誰もいないことにホッとしながら、投げた包丁を取ろうと手を伸ばした。
ちょうどまた風が吹き、カーテンがまた大きく揺れた。
ゴソッ…
カーテンの下で何か動いたのを見て
「ぎゃぁぁああああ!!」
猛スピードで私は後退り。破片で足の裏が切れたことなど今は気にしてられなかった。
なんかいた、なんか動いてた…!!
「やだやだやだ、な、な、なんなの…!?」
はっきりと見てはいないが、確かに何かいた。
銀色の、尻尾を見た。
「っ、ど、どうしよう、どうすんのよ、あぁぁあああ」
おっ、落ち着け私…!
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