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思えばあの時、私はあなたに恋してたのかもしれない
「カズシくん帰ったよ」
からかうように、ニヤニヤと笑う彼に私はつい、カッとなり
「別にカズシくんまってたわけじゃない!」
と、大きな声を出してしまう
私からそんな言い方されると思わなかった彼は
小さな声で申し訳なさそうに
「ごめん」
とあやまる
そんな彼に対して無言のままの私をみて
少しテレながら彼は言った
「い、一緒に帰る?」
その言葉に私は顔が真っ赤になり、心臓は破裂しそうな位、ドキドキしていた
そして、二人で教室を降り外にでた
外には、まだ、人が沢山いて、結局、みんなで帰ることになった
この時私は、みんなで帰ることになったことを、
なぜか……とても
残念に思ったんだ……
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