中学生

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男女関係なく、人気者の力也は何か行事ごとに、リーダーを努めた なんでもできる力也を、私は、とてもうらやましく思ってたんだよ だけど、その裏で、誰よりも一番努力していたことは、まだしらなかった ねぇ、力也 あの時、私、ちょっと期待してたんだよ 「まじで?まじ?おまえ、理沙ちゃんがいいの?まぁ、乳でかいけどな!」 放課後、部活終わりに、部室で話している男の子達がいた 同級生の男の子達で、その中には力也もいた どうやら、話題は、好きな女の話しらしい 誰がかわいいとか、誰が好みだとか、そんな話で盛り上がっていた 幸弘(ゆきひろ)が、三年の理沙先輩を好きだと話している 理沙先輩、私の幼なじみのお姉ちゃんでもある理沙ちゃんは、大人っぽく、中学生にしては体格もいい 幸弘をからかいながら、他の男子が話をすすめる 「でもさ、、俺、陽菜が好きなんだけど」 私を好きだと発言したのは力也の幼なじみの、寛大(カンタ) その発言を、私は、ドアごしに隠れて聞いていた 一瞬しずまりかえった 「ばか!おまえ、、陽菜は、力也だろ!!」 寛大の告白に、焦る、幸弘と、もう一人一緒にいた、宝(たから)が、フォローしようとする それを聞いた私は ドキドキと心臓が高鳴ったんだ 期待してたんだよ 自意識過剰といわれてもいい 私にだけ、態度が違う力也を、期待していたんだ もしかして、力也もって その期待が、消えてしまうことになったけど  
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