中学生

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意外とあっさり引き下がった沙織をよそに、嘘をつき、ばれるのが怖くてオドオドしている自分 だけど、次の沙織の言葉に驚いた 「じゃあ、私、次は、寛大が好き!」 何を言ってるの? 沙織は力也が好きだっていってたのに? じゃあ、次はって何? 好きってそんなもんじゃないよ! そう、言ってやりたかった だけど、罪悪感がある私は、そんなこと言えなかった そんな気持ちを隠したままバレンタインデーという日が私たちをまちかまえていた 力也と沙織に悪いと思いながら、時間は切ないくらいにゆっくりと流れていく  
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