二月二十四日。

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きっと君が俺の隣に来ることは無いのだろう。 選んだ方が残る時、君を選べなかった自分を責め続ける毎日。   知らなければ良かった。 出会わなければ良かった。   選ばなかった罰はちゃんと受けないといけない。 だから・・・ 一生後悔していくのだろう   ・・・独り善がりで。   忘れてしまいたいけど、 忘れられない。 俺の知らない顔。 俺の聴けない声。 俺の見れない仕草。 俺の知らない誰か。   もう元には戻れない。 知らなければ・・・ 出会わなければ・・・ 考えてはいけない事だ。   この歌を思い出すと、いつもそう考えてしまう。   世の中に絶えて桜の無かりせば、 春の心はのどけからまし。   在原業平の歌、桜にはまだ早いけどね。
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