転校生

2/3
前へ
/14ページ
次へ
「おーい、朱雀院。 その人は誰だ~?」 諒人たちの担任が教室に入って来たときの第一声がそれだった。 一人だけスーツの大人は確かに異様だ。 「先生、大丈夫ですから」 諒人は自分でも何が大丈夫なのかわからなかったが、とりあえず答えてみた。 「そぉかぁ? 白亜がそう言うならまぁ、いいか。」 言ってみるものだ。 言われた当の本人達は、我関せずと知らんぷり。 全く、この先生が規則を何が何でも守る人なら、大騒ぎなんだぞ!! 諒人は心の中で叫んでいた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加