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3人が教室の前に着くと、教室からはガヤガヤと騒がしい声が聞こえてきた。
諒人達が教室に入ると、一気にクラスメイトが押し寄せて来た。
「あれ、朱雀院さんの知り合い!?」
「彼氏!?✨」
「てか、誰!?朱雀院さんの事探してるんだけど!?」
「…は…?
諒人…何を言ってるんだ?こいつらは…?」
「さぁ…?俺に聞かれても…」
「さーちゃん、好きな人いたんだ~。」
クラスメイトのマシンガンな質問に、沙羅は少し動揺した顔を見せると同時に、教室の奥から声がした。
「まったく…困るんですよ。」
隼人の言った「お客」が、沙羅に近づいて来て言った。
その姿を確認した沙羅は目をそらし、「…まいてきたのに」と、呟いて小さく「ちっ」と舌打ちした。
「えっ!?
沙羅、今なんて!?」
諒人が焦る中、「お客」はお構いなしにずんずんと沙羅に近づいてきた。
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