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「キイチ！来てたんか！？」
「うっす、翔太！ひでぇイベントだな！」
「間違いねえ。けど、超楽しいよ。知ってるやつばっかだもん」
ニューエラにエアフォースワン。クラブの正装だ。
久しぶりに会った翔太は、細い目でニコニコしてた。
前より、体つきががっちりしてる。
先週、1990て技ができるようになったと物すごいテンションの高いメールをくれた。
相当練習してるんだろう。
ダメだな…、俺は…。
翔太は大好きだけど、一緒にいるとたまにつらくなる。
キラキラしすぎてて羨ましい。
翔太の純粋さが、自分の小ささを際立たせる。
「リサちゃんと一緒じゃねえの？」
「知らんよ、あいつ一人でどっか行くから」
「お前、どっかの変な男に手出されてるかもよ」
「あんなブスに？」
「おい！すげぇ可愛いだろ！村越とかマジ惚れてるからね」
「村越来てるの！？」
「来てねぇよ。あんなやつ誰も呼ばないって」
翔太は笑いながら言う。
翔太みたいなやつでも村越のことを嫌うんだ。
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