第0章

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人生の転機とは いつも突然である。 輪廻-phoenix- 「…は?え、もっかい…」 あまりにも唐突過ぎた。 今は風呂上がりで、寝間着に半渇きの頭にタオルを乗せている状態。 普通に自室へ戻り寝ようと思い、挨拶をする為に両親を探し口を開いた瞬間、なぜが自分の声よりも先に母親からの声。 「ですから、高校は"峯櫻"へ行って頂きます。」 "私立 峯櫻学園高等学校" 中高一貫の全寮制男子校。 ……。 「は?」 あまりにも急な発言ではないでしょうか母上。 家の離れにある小さな身内のみの入れる茶室にその母は居て、綺麗な姿勢で真っ直ぐと顔を覗き込ませている自分を見据えていた。 茶道の家元に生まれた母は毎晩茶を立てるのが日課で、そんな母の為に父が作らせた特別な茶室。 ってそんなのはどうでもいい。 俺は意味のわからない発言に眉を寄せ、身を茶室内へと運び、慣れた動作で作法を守りつつ母の前へと足を折った。 それに気付き母も柔らかな動きで真正面から俺を見た。 「高校では少落ち着き学生らしく文武に励んでおいで…」 今更だろオイ…
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