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真っ白のツナギに黄龍の刺繍が施された服へと着替えて愛車に跨った。
学校が楽しく無くなってからは空いた場所を埋めるように暴れた。
その結果、集い集まった集団が族(チーム)St,beastを結成され、俺はその頂点にいた。
ただ集まって飲んで騒ぐのが好きなだけの集団で、もちろん未成年も多い俗にいう不良集団なんだが。
荒い喧嘩の中でも俺が少し指導すれば皆直ぐに取り入れ倍以上動きは良くなり、気付けば関東トップといわれるまでに成長していた。
「待たせたな。」
クラブ"GROWER"の扉を開ければ既に飲んでいたのか盛り上がった声。
2階へ足を運べば見慣れた悪友達。
手摺に手をかけ1階で騒ぐ皆を見下ろす。
「聞け、お前ら」
少し声を張れば直ぐに黙り見上げてくる集団。
「いきなりで悪いが家庭の事情で族辞めなきゃならねぇ。それに至り昇格者を告ぐ。」
新たな黄龍に白虎を
新たな白虎に参(からすき)を
新たな参に静を
有無を言わさないよう間を置かず述べていく。
勿論皆は動揺し、名を呼ばれた者に至っては放心状態だ。
言い終わると広がるざわめき。
「もし聞けねぇっつうなら…族は解散する、以上だ。」
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