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仁増「皆いるな」
喜助「あぁ、これで全員のはずだ」
喜助(きすけ)は仁増と同い年で、共に信頼しあっている仲間である。
新八「兄上、この一揆は成功するのでしょうか・・・」
新八(しんぱち)は喜助の1つ下の弟である。
喜助「心配するな新八、・・・とはいえ、お前までもこのようなことに巻き込んでしまったな。すまない」
新八「なにを言っているのですか。この村の者が皆苦しんでいるのですから、私も何かしなければ。不安ですけど・・・」
そこで、新八の友人、勇作が口を開いた。
勇作「僕は、皆さんの手伝いができるのでしょうか」
新八「勇作、私も不安だ。しかし、自分達のため立ち上がらなくてはいけない」
この一揆は、一夕村の全ての人が参加する。目的は部落差別の撤廃と、税の軽減。場合によっては領主との争いにも発展する恐れもある。その場合の死傷者は多いだろう。
許される行為では無いかもしれない。しかし、生活の改善を求めて、4人の若者を指導者とする一夕村一揆軍は、ついに暴動を起こすこととなる・・・
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