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「ホントだ」
見てみると、自販機の前の道路に淡く輝くカギが落ちていた。
「でも……何か変な感じがするな」
「あぁ和也もそう思う?
何となく普通と違う感じがする」
そのカギには、妙な存在感があった。
しかし、すれ違う人達はその鍵に目もくれない。
まるで、そこに何も無いかのように。
「なんだ?どうして、誰も鍵に気づかないんだ?まさか俺達にしか見えてないのか?」
「拾ってみればわかるだろう?」
そう言うと、和也は自転車を降り、その淡く輝くカギを拾いあげた。
その瞬間、二人は知らない場所にいた。
周りは暗く、物は見えるがどこまでも暗闇が続く場所。
そこには、高さ4m、横幅2mほどの門があった。
それは、この空間で異常なほどの存在感で佇んでいた。
「ここは??」
浩紀は和也に訪ねるが…
「俺がわかるとでも?」
「だよなぁ。なんなんだ?いったい……」
「……繋がったか」
「ん?和也何か言った?」
二人しかいないはずの空間に声が響く。
当然、浩紀は和也に訪ねるが……
「俺は何も……。誰だ!?」
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