第二章

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「なぁ、あれって家じゃないか?」   浩紀は軽く指を指しながら言う。   見てみると、たしかに家らしきものが見える。     「たしかに家に見えるが、さっきの鳥みたいなやつがいないぞ?」     「そうだけど、あれ以外にそれっぽいものは見当たらないし、人を見付けるって事に関しては、あそこに行ったって問題無いだろ? ってことで、あそこまで行ってみようぜ」   そう言って浩紀はゆっくり立ち上がった。   ………   「たしかに家だな」   着いたのは、煙突のある木でできた平屋だった。   山小屋のようにも見えるが、畑があり、鍬などの道具もあることから人が住んでいるだろうと考えられる。   「ひとまず、訪ねてみっか」   そう言って浩紀はドアの前に立った。   ドンドン……   「ごめんく『ドガン!』   突如ドアが勢いよく開かれ、浩紀を吹っ飛ばした。   そして、中から両手に銃を構えた男が出てきた。   ……と思うと、凄い形相で銃口を突き付けてきた。     「何度来たところで同じだ!!てめぇらの仲間になんか……って……てめぇら誰だ?」   追い返すような大声で和也に向かって叫ぶ。   まぁ、途中からは、少し尻すぼみな感じではあるが。   「……ひとまず……銃を下げてもらってもいいですか?」
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