13人が本棚に入れています
本棚に追加
……
「んんん……」
窓から差し込む朝日が浩紀の顔を照らす。
「この前の夢か……」
目を擦りながら体を起こす
枕元の棚には優勝トロフィーを持ちながらチームメイトと笑い合う浩紀の写真と、トロフィーが飾ってあった
浩紀は地元の高校に通う18歳で、先日おこなわれた全国大会で優勝したのだ。
髪は黒で左側に軽くアシメにしていて、トップはツンツン立っている。長さはミディアムだ。
特徴は、158cmという小柄な身長と、ぱっちりとした二重の目。
黒いフレームの眼鏡に、女の子の声を少しだけ低くしたような、高い声だろう。
「まだねみぃけど、そろそろ起きなきゃか?」
そう独り言のように言うと、起き上がり携帯の時計を見てみるが……
「やっば……遅刻だぁぁ~!!」
浩紀は、予想以上に時間がギリギリであることに気づくと、慌てて服を着替えて階段を駆け降りた。
「ちょっとヒロ、ご飯は?」
「時間やばいからいらないっ。行ってきます」
リビングから顔を出した母親に応えると、家を飛び出し自転車で学校に向かった。
………
最初のコメントを投稿しよう!