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……
ここは……どこだ?
部屋みたいだけど、暗くてよくわかんねぇや。
蝋燭の灯が点いてるけど、明らかに光が足りてないし。
それに、体も上手く動かせないし。
ここ何処だ?
えぇ~っとたしか……古文の授業を受けてて、今日は気持ちいいくらいに晴れてて、その日差しが気持ち良くて、うとうとしてて……
あれか?いつの間にかに眠ちゃったって事か?
えっと、見る限りだと俺がいるのは部屋の角かな?そんなに広くはなさそうだけど。
それに……部屋の真ん中にあるアレって魔法陣?
なんか、円の中に星とか、何かの文字みたいなのが沢山あって青白く光ってるし。
うわぁ~こんなファンタジーな夢見たの初めてだ。
まぁ、ファンタジーは好きだから嬉しかったり~。でも、どうせなら主人公やってる夢の方が……
って、んなことよりあの魔法陣の中に立ってるのって人か?
暗くてよく見えないけど、何かますますファンタジーだなぁ。
それに、何か持ってる……淡く輝くカギ?光るカギなんて聞いたことないのに、何であんなにリアルなんだろぅ。
「もうすぐ繋がる……」
繋がる?なにが?ただの夢のはずなのに、なんでこんなに気になるんだ?
おい……
……
「……き……」
「ひろき……」
「浩紀!!」
「うぉぉぁ!?」
浩紀は文字どうり飛び起き、けたたましい音を響かせて椅子から落ちた。
「何やってんだ…もぅ昼だぞ。早く学食行こう」
和也はそんな浩紀に呆れたようにしながら左手を出す。
「あ、あぁ…わかった。じゃあ行くか」
浩紀はその左手を取りニカッと笑うと、今まで見ていた夢に疑問を持ちながら学食に向かうべく立ち上がった。
…
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