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「だいたい何!?なんであたしが死ななきゃなんないわけ!?そりゃ『くたばれ』って言ったけど、それあたしの話じゃないし!!」
ダンッ、と机を拳で叩けば、紅茶が少しこぼれて机に染みを作る。
手、痛いし。
死んでるのに痛いんだ、新発見。
グッっと黒頭巾を睨む。
黒頭巾は少し怯んだ気がした。
「な、何さ;ま、まぁ落ち着いて、ね??」
両手であたしを押さえる仕草をする。
今、落ち着けるかぁッ!!
「なんであたしなの!?あたし頑張って生きてたじゃん!!自分の楽しみ全部押し退けてさ!!こんなんだったらもっと遊んどけばよかったぁ!!」
見捨てきれないで。
嫌いになりきれないで。
いつか変わると、信じていた。
「…あんた、なんとかしなさいよ」
黒頭巾の胸ぐらを掴んで引き寄せる。
顔がないんじゃない。
ぼやけて見えるだけだ。
まるで違う次元のモノのような。
自分の頭で処理しきれないモノ。
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