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「…君は…?君が僕を助けてくれたのか?」
しばらくして、王子さまが目をゆっくりと開きながら言いました。
「え…?」
「海で、誰かに抱えられてここまで連れてこられたような記憶が…。」
王子さまの言葉に、お姫さまはとっさにこう答えてしまいました。
「そ、そうです!王子は流木に引っかかって沖の方まで流れていらっしゃったんです。私がそれを見つけて…。海に飛び込んで…。ここまで運んで差し上げたんです。ご無事で何よりです。」
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