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「李苑君は特待生なので、一人部屋ですよ~。でもびっくりです~特待生なんて~何年ぶりでしょ~かぁ」
「何年ぶりって、そんなに珍しいのか?」
歳上であろうが李苑は構わずタメ語である。
だが柚葉はその事はきにならない様で、寧ろ嬉しそうにしている。
「はい~。珍しいなんてものじゃないんですよ~
この学院は入試も超難関だし~授業内容もまた然り~
基準以上の魔術師の素を持っていても死ぬ気で努力しなければなりません~
そんなだからこそ~、この学院は数ある学院、学園のなかでトップクラスと言われているんです~
そんなこの学院に特待生として入学するなんて~
過去に特待生は片手の指で足りる程しかいないんですよ~」
「そんなに凄いのかこの学院…
道理で金のかけ方が尋常じゃない訳だ」
しばらくの沈黙の後、李苑は感嘆と呆れ、そして期待感のいり混じった声で呟いた。
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