朱の空
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「な、ぜ ハァ ク ゥッ… なんで、な、のリ、オン?…ハァハァ」 目の前には14、5歳の少女。 背から銀色の刃が突きだし、足下には血溜りが広がっている。 「ごっごめん… で も僕は、僕は…」 少女と向き合う少年が、どもりながらもなんとか言葉を紡ごうとするが それ以上何を言うことも出来ず口を開閉させている。 少女は光が消えかけた虚ろな瞳を少年にむけながら、「なぜ」と繰り返す。
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