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李苑「ああ、もう間に合わない… いや 全力で走ればなんとか間に合うハズだ うん。そうに違いない」 立ち止まりブツブツと声に出しながら現実逃避する姿はなんとも惨めだ奇怪だ… 周囲の人々からたくさんの注目を集めているにも関わらず李苑は気付かない 李苑「ハッ。し、視線がイタイ…」   やっと気付いたのかそう呟き視線を腕時計に落とす。   李苑「ま………に合う訳なイだろ!」   入学式まであと15分… どんなに急いでも30分はかかる。そこまで思考を進めると狭い路地に入って行く。   李苑「はァ、こうなったら仕方がない。藍(ラン)。」     李苑がそっと囁くように呼び掛けると、突然目の前で光が弾け、深い藍色のドラゴンが現れた。   藍「主、何用か?」   李苑「藍…。あのさ、学院まで乗せてって欲しいんだ」   藍「…承知した」   李苑は安堵の息を吐き藍の背に乗る。   藍はそれを見ると大きな翼を広げ一気に飛翔し学院を目指す。  
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