〔第1章〕高校生にだって事情があるはず

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その中身は、コンテナの中身は…… 戦闘機だった。 む…無理だ。仮に僕がIQ500の大天才だとしてマニュアルを丸暗記出来たとしても襲いかかるGには勝てない。 その時、はっと思い立った。 「…オートパイロットだ…」 ミコトはコクピットに入った。 そうだ。オートパイロットなら…オーパイにさえ設定出来れば…学校から離れる事が出来る。 「えっと…主電源のスイッチは……これかな?」 パソコンの電源ボタンのようなマークが書かれたスイッチを押した。 すると、 <<メインパワー、出力開始>> 親切にもガイダンスが流れた。 「う…動いた…」 <<パイロットの初期設定を行います。お名前をどうぞ>> 「し、神童…ミコトです…」 <<…承認。パイロット名、『シシンドウミコトデス』でよろしいですか?>> 「よろしくねェよ。神童 ミコト」 <<…承認。『シンドウミコト』でよろしいですか?>> 「よろしい」 <<次に、身体登録をします。息を大きく吸って…>> ミコトは思いきり吸い込んだ。 <<180秒程お待ちください>> 「出来るワケねエェだろうが!!僕は海軍兵士じゃないんだよ!大体そんなに待ってたら攻撃されちゃうだろ!」 <<…身体登録完了>> 「呼吸のくだりはどこ行った!?」 <<パイロット情報登録完了>> 「じゃあ飛べ!」 <<…第1エンジン及び第2エンジン起動…>> 機体のエンジンが動き出した。 <<システムネットワーク、オールグリーン>> 「待て!飛び方なんて知らんぞ!」 <<……チッ、左上のスイッチ1~6を上げ、シート右下にあるレバーを下げて下さい>> 「なんか冒頭に聞こえたぞ!しかも半角にしやがって!……まぁいいや」 スイッチをパチンパチンと上げ、レバーを下げた。 <<シート左にあるスティックを握り、手前に引いてください>> 「よし…」 ミコトはコントロールスティックを握り、手前に引いた。 <<次が最後です。シート左にあるスピードレバーを限界まで手前に引き…>> ミコトが引くと、メーターが少しゼロより下になった。 <<思いきり前に倒す!>>
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