4人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
その中身は、コンテナの中身は……
戦闘機だった。
む…無理だ。仮に僕がIQ500の大天才だとしてマニュアルを丸暗記出来たとしても襲いかかるGには勝てない。
その時、はっと思い立った。
「…オートパイロットだ…」
ミコトはコクピットに入った。
そうだ。オートパイロットなら…オーパイにさえ設定出来れば…学校から離れる事が出来る。
「えっと…主電源のスイッチは……これかな?」
パソコンの電源ボタンのようなマークが書かれたスイッチを押した。
すると、
<<メインパワー、出力開始>>
親切にもガイダンスが流れた。
「う…動いた…」
<<パイロットの初期設定を行います。お名前をどうぞ>>
「し、神童…ミコトです…」
<<…承認。パイロット名、『シシンドウミコトデス』でよろしいですか?>>
「よろしくねェよ。神童 ミコト」
<<…承認。『シンドウミコト』でよろしいですか?>>
「よろしい」
<<次に、身体登録をします。息を大きく吸って…>>
ミコトは思いきり吸い込んだ。
<<180秒程お待ちください>>
「出来るワケねエェだろうが!!僕は海軍兵士じゃないんだよ!大体そんなに待ってたら攻撃されちゃうだろ!」
<<…身体登録完了>>
「呼吸のくだりはどこ行った!?」
<<パイロット情報登録完了>>
「じゃあ飛べ!」
<<…第1エンジン及び第2エンジン起動…>>
機体のエンジンが動き出した。
<<システムネットワーク、オールグリーン>>
「待て!飛び方なんて知らんぞ!」
<<……チッ、左上のスイッチ1~6を上げ、シート右下にあるレバーを下げて下さい>>
「なんか冒頭に聞こえたぞ!しかも半角にしやがって!……まぁいいや」
スイッチをパチンパチンと上げ、レバーを下げた。
<<シート左にあるスティックを握り、手前に引いてください>>
「よし…」
ミコトはコントロールスティックを握り、手前に引いた。
<<次が最後です。シート左にあるスピードレバーを限界まで手前に引き…>>
ミコトが引くと、メーターが少しゼロより下になった。
<<思いきり前に倒す!>>
最初のコメントを投稿しよう!