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「はぁ…やっと着いた。」
「そうね…。とりあえず今日泊まる宿を探しましょ。」
ある2人の男女が肩で息をしながらドンドルマの街に到着した。
そして2人は到着するなり街の人になるべく安い宿はどこにあるのかを聞き出し,早速その宿へと向かった。
「お二人様で??」
到着した先の宿の年老いたおばあさんの受け付けに聞かれ,そうだと答える。
お名前は??との問いかけに男が元気よく答える。
「俺はカイル!!そんで連れのコイツはユウナってんだ!!部屋は空いてんのか!?」
カイルが突然大きな声を出した事に年寄りは驚き椅子から転げ落ちてしまった。
カイル「ありゃ??どしたばぁさん??」
ユウナ「馬鹿カイル!!ちょっとどいて!!ごめんなさいおばあさん。大丈夫??」
カイルを押しのけるとユウナは倒れたおばあさんをゆっくりと起こし椅子に座らせた。
「ふぅ-ビックリしたわい。アンタ元気がいいねぇ。」
おばあさんはケタケタと笑いながらカイルに言った。
カイル「まぁね!!元気だけなら誰にも負けねぇさ!!」
ユウナ「アンタはただうるさいだけでしょ。」
そんな2人を見ていたおばあさんはニコニコと笑いながら
「気に入った!!あんたら2人を今日はただで泊めてやるわい。」
と言った。
カイル「本当か!?ばぁさんサンキューなッ!!」
ユウナ「そんなおばあさん,悪いですよ。ちゃんとお金払いますから大丈夫です。」
ユウナの言葉にカイルはえーっと落胆の声をあげる。
「いいんじゃよ。わしからの良心受け取っとくれ。」
おばあさんは依然としてニコニコと笑いながらそう言った。
ユウナ「そんなぁ…。じゃあお言葉に甘えて。」
カイル「よっしゃ-!!早く部屋いこうぜユウナ-!!」
「部屋は3号室だからね。じゃあこれ鍵ね。」
そう言うとおばあさんはユウナに鍵を渡した。
ユウナ「本当にありがとうございます。」
「いいんじゃよ。若いのにそんな事気にするんじゃないよ。」
ニコリと笑いながらおばあさんは言った。
ユウナ「じゃあ部屋行こっかカイ…あれ??」
気が早いカイルは部屋の鍵すらもらってないのにすでに部屋のある二階に向かっていたのだった。
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