仕事

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この場所に入るべきか ビルの前で躊躇していた 見覚えのない 古ぼけた茶色いビルのガラス戸に 自分の姿がうつる 知らない人達が 私の後ろを足速に過ぎてゆく 私一人がぽつり その場で佇んでいる ウイテイル キモチガワルイ ぐにゃぐにゃと歪んだような感覚に引きずりこまれてゆく そして笑顔の弟が浮かんだ 気が付くと 扉を開けている自分がいた
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