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『その花の花言葉、御存知ですか?』
さっきまで背後には全く感じなかったはずの人影と
得体の知れない悪寒が走る。
いつの間に…
そんなことを考えながら
私が振り返れずにいると
有り難いことに
自らコツコツと靴を鳴らせて
私の目の前に現れた。
堕ちた椿の花以外、私の視界に久々にうつりこんだのは
黒髪の短髪、
190はあるであろう身長、
銀縁のスタイリッシュな眼鏡に
烏を連想してしまうような
黒々しいスーツを身に纏った男だった。
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