後戻り
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男の掌が私の顔を離れたかと思うと 今度は私の腰元へ吸い付くように這った。 そして耳元で囁く 『あなたの持つ猟奇は とても美しい しかしあなたはそれを押し殺している 何故!勿体ない。 私が 存分に引き出しましょう』 その声は麻薬のように 私の理性を蝕んでゆく この男は危険だ 身体が 教えているのに 私の脳は 麻薬を 選んだ
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