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弟は無事高校に合格した。
第二志望の高校だが…
毎日、一生懸命勉強したのに
生まれつき患っていた心臓病のいつもの発作のせいで
試験当日に倒れ、試験を受けられなかった。
だから合格したのは滑り止めの高校になってしまった
弟はごめんなさい、ごめんなさいと何度も母と私に謝った。
第二志望は
私立の為に学費がとても高かったからだ。
今、考えれば
奨学金を借金なんて考えずに
国に助けて貰うと思ってすんなり受け入れただろう。
しかしあの時の私は
こんな国を憎んでいたから
不平等で汚い世の中から
助けてもらおうなんて
考えられなかった
だから、あの時の私は思ったんだ
こんなことで泣かせたくない
弟の悲しむ顔は見たくない。
泣かずに済むように
私が働いて
沢山、お金を稼がなくちゃ
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