思い、告ぐ

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『お茶さん…アタシやっぱりお茶さんと別れようと思うの…』 『なんで?なんでなんだよっ!』 『アタシ、前に結婚するときはみんなから祝福されてしたいって言ったよね?』 『うん。言ったよ』 『親が…お母さんがどうしても反対するの…』 『だから俺が逢って話しするって!』 『そんなことしたって話しがこじれるだけだよ!それにアタシ…』 『それに何?』 綾香は何だか言うのをためらっている。 『はっきり言ってよ!理由は他にあるんだろ!』 感情的になり語気を荒たげる俺。 『それにアタシ…やっぱりアタシよりも前に結婚生活してた人とは…考えられないの…』 まただ…。 またしても俺の過去が邪魔をする。 気が狂いそうになり、発狂したくなる。 俺は…俺は離婚したくてしたわけじゃない! その過去をみんな責め立てる! なんでだ!そんなに離婚することがいけないことなのかっ! 綾香ならわかってくれると思ったのに…。信じてたのに…。
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