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そんな不思議な関係が続き、月日は流れ、そして綾香と出会ってから3度目の春を迎えたある日のことだった。
綾香にある異変がおきていた。
綾香にメールしてもいつもと違う素っ気ないメール。
電話をしても出ない。
綾香から連絡が来ることが突然なくなったのだ。
俺はある恐るべきことを考えていた。
そう。綾香に『好きな人』が出来たのではないか?
今まではメールすればちゃんと返事は来るし、電話もよほどでない限り、出てくれていた。
それに綾香からもちょくちょく連絡は来ていた。
それが今はない。すべて俺から一方的にメールや電話をする。
間違いない。『好きな人』が出来たのだろう。
それしか考えられない…。
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