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綾香を応援することに決めた俺だったが、そんな簡単に気持ちを切り替えられることはできるはずがない。
みなさんは『北斗の拳』という漫画をご存知だろうか?
名前は知っている人は多いだろう。
南斗水鳥拳の使い手のレイ。
そのレイが死に際に言ったセリフ
『好きな女の幸せを願ってこそ男の本望』
俺はそのセリフに憧れていた。
俺もそんなステキな生き方をしてみたかった。
だけど、現実は違う。
綾香のことを忘れることができない。
男らしくなったなんて実感していたものの、今の俺は昔の女に未練タラタラのただの女々しい男…。
とにかく俺は忘れたかった…。
会社に行けば否が応でも綾香と顔を合わせる。忘れたくても忘れられない…。
休憩時間になれば綾香と同僚が好きな人のことの話しをしているのが聞こえてくる…。
もうイヤだ!
俺が…俺が…一体何をしたっていうんだ!
なぜいつも俺はこんな目にあうんだ…。
苦悩の日々が続いた。
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