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―刹side
家に帰り、春子さんのいる
部屋の扉の前に立つ。
刹「………春子さん。
入ります。」
深呼吸をしてから入る。
春「認めないわ。」
やっぱり、な。
刹「好きなんです。
世間体なんて…俺は
どうでもいいんです。」
春「私が、困るの。
全く…友達ももっと
品の良いのにしとくべき
だったわね……。」
刹「あいつらは…良い奴
です。あなたなんかに
分からないでしょうが。」
俺の言葉に春子さんは
鼻で笑う。
春「私はいつでも正しい。
大人になったら分かるわ。
あなたにもね…。」
刹「分かりたくもない。」
そう言って春子さんの
部屋を出た。
くそ─────っ!!
ダンッと壁を蹴る。
無力な自分が、憎い。
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