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―凛side 刹が顔真っ赤にして、 それを見て私もつられて 赤くなる。 周りから見たら… 怪しいんだろうな…。 刹「凛の方が…、 かわいーじゃん…。」 真っ赤になりながら そう言って、私の手を握る 刹。 かわいい…。 私はクスッと笑って刹の 隣りを歩いた。 不安なんて、どっかに 飛んでいってしまう。 …刹といるからだよ。 それから沈黙が続いた。 でも優しい風と、いつもと 少し違う雰囲気で…… その沈黙さえ心地いい。 刹「着いた。」 刹がそう言えば、目の前に 大豪邸。 目をぱちくり。 …………どんだけ。 刹「凛、入るよ。」 その言葉とともに、 重そうな扉が、開いた。 .
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