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「お帰りなさいませ、刹様。 いらっしゃいませ、凛様。」 凛「あ…えっと……」 この間ウチに来た人だ。 白「執事の白山です。」 凛「あ、こんにちわ。」 白「春子様は奥の部屋に おります。私は、お二人を 応援していますよ。」 じーん…。 凛「白山さん、ありがとう ございます!!私 頑張りますねっ!!」 白山さんは優しく笑う。 刹「凛、行こ…。」 刹は私の手を引く。 いよいよ…。 私は刹の事…好き。 手放す気はない。 扉の前で刹は立ち止まる。 かすかに震える、手。 キュッ。 私はその手を握った。 私もいるから――。 その想いをこめて。 刹は少しほほ笑み、扉を ノックした。 .
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