4646人が本棚に入れています
本棚に追加
―凛side
春「な…にを…」
春子さんの震える声。
あぁこの人、本当は凄く
弱い人なんだ…。
そう思った。
春「そんなの…許さない。」
首を横に振る春子さん。
凛「あなたにも…分かる。
この人を愛する気持ち。
…分かるでしょう??」
照れくさい事を言う。
けど今の春子さんには
言葉が必要だと思った。
春「いいわ…。」
溜め息とともにそう、
春子さんは言った。
春「でも結婚は別です。
条件を出します…。」
その条件は私には
知らされる事はなく、
次の週、刹は姿を消した。
私の手元には誕生日に
あげたネックレスの
お礼にと、刹がくれた
指輪だけが残っていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!