秋の桜の木の下で

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俺『話ってなんだ?』 女『えっと、あれだよ…その…』 俺『…?』 女『あああぁぁぁっ!! ダメだ!!ちょっと待て!!』 そう言うと彼女は深呼吸をして呼吸を整えた。 女『あ、あのな、好きだから!! お前の事好きだから!! ぶっちゃけよくわかんない!! ただ、好きか嫌いかって言ったら好きだ! けど付き合いたいとかじゃなくて、私の自己満足だから!! とにかく好きだ!!』 女『ふぅ、話はこんだけ。変な事言ってごめんな。』 俺『――待って。 俺の答えは待ってくれないの?』 女『い、いや、それはさ…私の自己満足ってやつだから……それに…怖いもん。想像してたのと違ったら…泣くじゃん。』 俺『泣かせない方法、知ってるよ。』 女『…え?』 俺『お前の事、俺も好きだよ。』 女『うそ………。』 俺は不安げな彼女を抱き締める。 俺『これでも嘘って思う?』 女『ううん…すげー嬉しい。』 俺『ケンカ、いっぱいするんだろうね。』 女『言っとくけど、殴るときは殴るぞ。あと、浮気厳禁だかんな。』 俺『そっちこそ。』 女『するワケねーじゃん。 お前より好きな自信、あんだぞ。』 女『まぁ…あれだ…よろしく。 長い付き合いにできりゃいいな。』 ―そう言って彼女は目を閉じた。 その意味がわからないほど俺はバカじゃない。 俺『…いいの?』 女『く、空気読めよ!…今日だけだからな!』 俺『明日はダメなの?』 女『わ、わかんだろ……。いちいち言わせるな!!』 そう彼女が言ったあと俺は彼女との距離を縮めた。 この辺で目が覚めた。 お前等おはよう。
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