プロローグ

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『彼女のこと、好きなんですか?鈴原さん』 「好きっていうか…気になってるっていうか…」 『うんうん』 「うわぁっ!!」 オレは、学校中に響くくらいの声をあげた。 すかさず七崎さんがカーテンを開けて入ってくる。 オレは、それとほぼ同時に、体にかかっていたシーツを両手で右側に持ち上げる。 「どうしたの!?」 「何でもないよ」 速攻で笑顔を繕って、答える。 さぞかし、間抜けな姿を晒していただろう。 「ホントにダイジョブだから」 オレが言うと 「何かあったら相談に乗るからね」 七崎さんは、心配そうに一言言って、帰っていった。
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