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ふぅー…
溜め息をついて、オレはベッドに体の全てを預けた。
心臓が先ほどとはまた違う声で鳴いているのが分かった。
『いきなりシーツを被せるなんて、酷いですね』
その声を聞いて、口を即座に押さえる。
正確には、その姿を見て、だが…。
恐る恐る、オレはソレに話しかける。
「君は何?」
すると正面のソレは笑顔で返す。
『幽霊です!』
まぁ、そうでしょう。
もう一度意を決してオレはソレに問いをぶつけた。
「何で………首だけなの?」
ソレはまたしても笑顔で言った。
『やっぱり首だけしかないですか~』
ここから、オレと生首の不思議な学校生活が始まった。
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