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【慣れ】
というものは本当に恐ろしいものだと、今、自分の身をもって感じている。
『拓也さん、拓也さん、これって何ですか?』
「これ?シャーペンだよ」
『ほ~…』
だって、オレ、生首と普通に会話してるんだもん。
一週間で、この生首について分かったことがある。
名前は【白河直美】
といって、旧校舎に通っていたらしい。
そして、そのこと以外、生前のことはまったく覚えていない。
自分が生首だけの理由もだ。
ちなみに、オレだけにしか見えないらしい。
まさにケガの功名。
ま、ホントはケガなんかしないのが一番良かったのだけど…。
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