5人が本棚に入れています
本棚に追加
「そもそもだな、何でオレな訳?」
空に向かって問いかける。
生首は、少し考えてから言った。
『さぁ?』
「さぁって…」
『……やっぱり…迷惑………ですか?』
その言葉によって、生首に憑かれてからの一週間が思い出される。
「そりゃそうだろ…」
オレは空気を肺MAXに吸い込み、これまでの不満を小さい声で、まるで姑が小言を言う感覚で生首にぶつけた。
「いつも突然オレの視界に入り込んでくるし、トイレにまで着いてくる、普通に大声ではしゃぐ、生首なのに。おかげで、皆には白い目で見られてもう散々だ」
最初のコメントを投稿しよう!