崩れた日常

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一通りの不満をぶつけたオレは、どこかズレた優越感と、達成感とを感じ、机に突っ伏した。 数秒そのままでいると…まったくいつもと変わらない声が聴こえた。 『そんなぁ…照れなくてもいいじゃないですか…』 いえ、照れてないです。 すかさず心の中でツッコミを入れる。 しかし、オレのツッコミを無視して生首は続ける。 『きっと、拓也さんは寂しいんですよ。だって拓也さん、いつも独りですよ?』 ははは、誰のお陰だと思ってるんですか? 『私が居なかったら、拓也さん、ひとりぼっちなんですよぉ~?』 貴方が居るから皆寄って来ないんですよ~。
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