プロローグ

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廊下の突き当たりまで歩くと、一つの部屋に着いた。 扉のうえには黒い木の札に白い文字で【音楽室】と書かれている。 近づいていくにつれてピアノの音ははっきりとオレの耳に届いてくる。 後から考えると、この時のオレは、この七不思議とやらの謎を解き、自分はスゴいと皆に言いふらしたかったのかも知れない。 そして、七崎さんに…。 オレは扉を左から右へスライドさせた。たてつけが悪く、けたたましい音をたてる。 そこで、オレは視た。 半透明の女の子の姿を。
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