プロローグ

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目を開くと、そこにはコンクリートの白い天井があった。雰囲気からして新校舎の保健室のようだ。 オレが視界を右往左往させていると、女の子の声がした。 「あ、鈴原君、目が覚めた?」 「七崎さん?」 カーテンを開けて姿を現したのは七崎さんだった。 彼女は、オレが目が覚めたのを確認したあと、何故オレが保健室のベッドに寝ているのか。 その訳を丁寧に教えてくれた。 彼女の話によると、ピアノのような音を聞いたオレ以外のメンバーは、すぐさま旧校舎から出て帰ろうとした。 しかし、オレの姿がないことに気付き、校舎の中に戻ったのだそうだ。 そして、音楽室で気絶しているオレを見つけて今に至っていると。
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