プロローグ

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七崎さんは、そこまで言い終えると一呼吸置いてオレに尋ねた。 「身体、大丈夫?」 「全然平気」 オレは間を空けずに答えた。 オレが応えたあと、もう一度彼女は口を開こうとして止めた。 少しの沈黙の後、彼女はさっきとは違う明るい調子で言った。 「じゃあ、私帰るね。また明日」 言いながら手を振り、カーテンを開ける。 オレもそれに合わせて手を振り「また」とだけ言った。 正直、心臓がバクバクになっていてそれしか言えなかった。
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