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七崎さんは、そこまで言い終えると一呼吸置いてオレに尋ねた。
「身体、大丈夫?」
「全然平気」
オレは間を空けずに答えた。
オレが応えたあと、もう一度彼女は口を開こうとして止めた。
少しの沈黙の後、彼女はさっきとは違う明るい調子で言った。
「じゃあ、私帰るね。また明日」
言いながら手を振り、カーテンを開ける。
オレもそれに合わせて手を振り「また」とだけ言った。
正直、心臓がバクバクになっていてそれしか言えなかった。
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