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電車の中で
田舎に帰る為、ローカルな鉄道に乗る1人の男がいた。
彼は山崎 勉。
電車は二両編成の電車で一時間に一本しか走っていない。
駅にいた時からサタンの気配を感じていたが、電車の出発まで2分しかない。
これを逃すと一時間後になる。
幸いにもサタンはまだ小さく、直ぐに気が紛れた。
田舎までは電車で一時間半ほどでつく。
電車の中で彼は昼ご飯に買ってきたカレーを食べた。
しかし、そのカレーがサタンを目覚めさすとはまだ気づかなかった。
勉は山を見ているうちに眠気を感じ多少、寝ることにした。
サタンが大きくなることに気づかないまま。
勉は腹の異変に気づき目を覚ます。
お腹が唸っている。
ギュルルル ギュル ギュルルルルルル
サタンだ。
勉は腹を押さえた。
どうする?次の駅で降りるか?
また一時間待たなくてはいけない、がそんなことを考えているヒマはなかった。
勉は次の駅で降りる為、一番前の車両に向かう。
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