新しい春

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自分の席は窓側の一番前。 (まぁ名字が青嶋だしな…) 鞄を下ろし、席に座る 教室の掛け時計を見ると入学式まであと15分 ザワザワとした教室で一人静かに窓の外を眺める 「ぉ~っす!!」 「なっ!?」 不意に語尾に☆が付きそうな陽気な声と共に、肩を叩かれ、驚いて後ろを振り返る 「俺、大仁 亮!!アンタの隣の席だから!!アンタ、名前は?」 「青嶋……」 「青嶋~なに?」 「……帝呉…」 「テーゴ?よろしくな!!」 「……煩い……」 「おいおい、煩いってひでぇな」 眼鏡を押し上げ、相手の態度にイライラしてきた帝呉は窓へ視線を移す ・
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