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「特別なチーム?」
アイスは疑問にコクリとうなずき話を続け始めた。
「二〇歳未満の魔法使いだけで構成されたチームです」
「オレ達だけじゃないのか?それに二〇歳未満の危険任務は禁止されてるはずだろ?」
「今回私が提案したチームだ…最近の子供の魔法使いも、大人の魔法使いに劣らない魔法使いが増えてきている。そこで今回の任務で特別に入れてみようと思ったのだ」
今まで話を聞いているだけだった王が話に割って入ってきた。王の命令は絶対としてもあまりにもひどすぎる…
「そんな勝手な!親の反対もあるだろ!?」
「もちろん親の了承は得ている…得ていない者は孤児の者くらいだろう…」
それを聞いてフェイトは少し安心した。しかし、命に関わる仕事というのにはかわりないその点は注意しなければ…
「あれ?オレはお前が了解しているとしても、真帆は誰から了解を取ったんだ?」
「祖母からだ」
「……!」
真帆はきっとショックを受けているだろう。なんせ自分の一番好きな祖母に、こんな危険な任務の参加を決められたのだから…
「真帆の婆ちゃんは行方不明のはずだろ!?」
「募集広告を出して数日後に、シミズマホの祖母から手紙が来てな…『家の孫を推薦してもいいですか?今はフェイトが近くにいますから、魔法使いの知識は入っているはずです。あの子も大魔導師の血を引いていますので何かの役にはたつはずです。』とな…」
そう言い終わると、王は懐から真帆の祖母からの手紙と思われる物を出してきて真帆に手渡した。
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