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「でもあの時、無理矢理連れて行こうとしただろ?」
「本人は嫌がるかもしれない…しかし、シミズマホにはどうしても出てもらいたいそうだ…」
「お婆ちゃん…」
真帆は祖母の手紙を握りしめて、何かを決心したように顔を上げた。
「真帆…」
「私…絶対やります!お婆ちゃんがどうしてもって言ったんだから、意味のないはずありません!」
「おお…やってくれるか」
「はい!私頑張ります!」
真帆の表情は今までとは明らかにに違っていた。なにか目的を見つけたといった感じだろうか…フェイトには真帆が輝いて見えた。
「では話に戻らせていただきます…特別チームの任務は、大人達のする任務よりは大分安全になっています…詳しくは向こうで聞いて下さい。そして、子供達だけのチームと言うことで学校集合となったわけです」
「なるほど…」
「お前が入ることになっていたら変わっていただろうが…」
「よけいなお世話だ」
王がチラッとフェイトの顔を見た。フェイトはいったい学校で何をしたのだろうか…真帆はますます気になってきた。
「では早速行っていただきます。今回は任務の内容だけなので、終わり次第自由行動になります」
「じゃあオレは家に帰ろうかな…」
「私もフェイトの家に行ってみたい」
真帆はフェイトの家に行けば祖母のことが何かわかると思ったのだろうか、フェイトが家に帰ると言うとすぐに行きたいと言ってきた。
「リリスに会いに行くのか?」
「まあな…お前もたまには会ってやれよ…」
王とフェイトの会話から、リリスという人は家族関係の人だということがわかった。どうやら王はその人とは全然会っていないようだ…
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