第5章

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「着きました」 「さすが空間転移魔法…早すぎだな…」 近くにあった時計台で時刻を見ると五時三〇分…日本とイギリスの時差を知っておくべきだった、まさか九時間も違うなんて… 「そんなことより、シミズマホは大丈夫なんですか?」 アイスはチラッと真帆の方を向いて聞いてきた。やはり自分のせいだと思っているのだろうか…来る前からずっと真帆のことを気にかけているようだ。 「そのうち起きると思う…」 「そうですか」 心配ないとわかると、ホッと胸をなでおろした。 「今からどうするんだ?」 朝の五時ともなると王も起きていないだろう。今からフェイトの家に行っても誰も起きていないだろうし… 「王宮の私の部屋に来てもらいます。王が目覚めるのは七時くらいになると思うので…」 「せめて六時には起きろよ…」 フェイトはアイスに聞こえないようにボソッと言った。 「なにか?」 アイスに聞こえたのかと思い、フェイトはビクッと肩をふるわせた。 「いや…何でもない」 「そうですか…では行きましょう」
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